【ジャカルタMRT特集】始発駅レバック・ブルスに行ってきた!(第2回)

ジャカルタの中心部を南北に貫くMRT。3月の開通が迫っている。

ブンダランHIからレバック・ブルスまでの約16kmが開通ルートであるということは前回の記事にも書いたが、今回は始発駅となるレバック・ブルスのMRT鉄道駅にやって来た。

このレバック・ブルスこそが、MRTの発着拠点である。

交通の要所

レバック・ブルスは、ジャカルタの南端に近い場所だ。バンテン州との州境がすぐそこにある。

同時にここは、バス交通の要所でもある。トランスジャカルタはもとより、Kopajaの車両やミニバスも多く待機している。そしてこのような場所には露店や屋台も集まる。すぐ近くにカルフールもあるから、買い物にも困らない。

しかし、このレバック・ブルスに停車するトランスジャカルタには問題がある。ここからジャカルタ北部へ行くのは可能だが、そのルートは西へ大きく迂回しているという点だ。言い換えれば、ブロックMやスナヤン、スディルマン通りを通過するバス路線がないということだ。

MRTは、その問題を解消する鉄道である。その上、MRTの輸送力はバスの比ではない。ジャカルタの南端から、毎日多くの通勤者を移動させることができるのだ。

試験運行は既に開始

残念ながら、レバック・ブルスの駅構内にはまだ入ることができないが、外壁から見える車両を撮影することができた。

車両を間近にすると、どこか馴染みのあるデザインである。新造の車両だから、ボディーが輝いている。

この車両の試験運行は来月に始まると、前回の記事で書いた。実を言うと、今現在の時点で人を乗せた試験は既に行われている。だがそれは現場作業員や報道陣、政治の要人のみを乗せるもので、一般市民への開放はまだ行われていない。

今のところ運行上のトラブルはなく、各駅出入り口の建設も着々と進められている。

MRTの意義

MRTは、道路の構造そのものにも変化を及ぼしている。

MRT駅の出入り口を目抜き通りの中央分離帯に設置し、同時にそこへ行くための横断歩道がジャカルタ中で今作られている。横断歩道があれば、今まで存在した歩道橋は必要なくなる。現にトランスジャカルタのバス停と接続する歩道橋を撤去し、代わりに横断歩道の整備が始まった。保守点検の面で考えても、その方が合理的なのだろう。

ジャカルタはこれまでゆっくりと散歩をできる歩道が少なく、街歩きにはなかなか不向きであったが、まずはMRT駅周辺の道路を中心に歩道の整備が進んでおり、街自体が大きく変化している。

MRTは、ジャカルタの都市設計に対しても多大なインパクトを与えている。