【ライオン航空墜落事故】デマ画像拡散を阻止するインドネシア国家防災庁報道官のTwitterに注目

10月29日朝、ジャカルタ発パンカルピナン行きのライオン航空JT610便が海上に墜落した。

乗員乗客の総数は189名。救難当局は事故機の捜索を急いでいる。

事故そのもの自体が非常に大きな問題であるが、同時にインドネシアではSNSでのデマ情報拡散も問題になっている。事故機ということで画像や動画が出回っているがデマ情報も多く、インドネシア政府はそれらの投稿に目を光らせている。

デマと戦う報道官

インドネシア国家防災庁のストポ・プルウォ・ヌグロホ報道官は、自身のTwitterアカウントでデマ情報の否定を行っている。

たとえば以下の動画は、日本のキュレーションメディアでも「墜落直前のJT610便の機内」という触れ込みで拡散されている。

しかしストポ氏は投稿の中で「これは別の航空会社の旅客機が乱気流に巻き込まれた時のものであり、JT610便とは無関係」と書いている。つまりこの写真は、まったくのデマ情報なのだ。

また、ストポ氏は以下の動画についても解説している。

これも同じく「JT610便の機内」ということで拡散されたが、実際は事故機とは一切関連性がない。

しかしそのような動画でも、「墜落直前の様子」としてすでに広くシェアされてしまった。インドネシアでも「災害時のデマ情報」が社会問題になっているのだ。

画像の真偽を逐次チェック

ストポ氏は「君のところで止めよう!」と呼びかける画像も投稿している。

もし犠牲者の写真をネット上で見ても、それを拡散する必要はない。犠牲者の家族に配慮するのはもちろんだが、そうした画像や動画の殆どはデマであるということをストポ氏は呼びかけている。偽情報の拡散を君のところで止めよう、という意味だ。

ストポ氏のデマ検証は国内外で絶大な信頼を得ている。9月にスラウェシ島で発生した震災の時も、真偽不明の画像や動画が大量に出回った。それをストポ氏は逐次チェックし、結果を公表したのだ。

スマホが普及した現代だからこそ、このようなデマも瞬時に拡散されてしまう。それがインドネシアにとっても大きな問題になっている。

しかし同時に、優秀な報道官を任命することでデマに立ち向かう姿勢をインドネシア政府は見せている。

【参考】

Beredar Video dan Foto HOAX Kepanikan Penumpang Saat Lion Air JT 610 Jatuh - BIM 29/10-YouTube