東南アジア発の動画アプリ「HOOQ」と、インドネシアでのNetflixとの競争

動画ストリーミングサービス『HOOQ』は、東南アジア発のプラットフォームである。

ソニー・ピクチャーズ、ワーナー・ブラザース、そしてシンガポール・テレコムの共同出資により2015年に設立され、インドネシアでもエンターテイメントカテゴリの人気アプリとなっている。

今月初め、インドネシアを代表する人気俳優オカ・アンタラを主演とするドラマシリーズの制作と配信が始まったことをHOOQは公表した。これはHOOQとその連携先の動画視聴アプリ『MAXstream』でのみ配信される。

イベントに合わせたキャンペーンも開催

MAXstreamの料金体系は従量制である。2GBまでのストリーミングであれば1万ルピア(約76円)であるが、20GBのストリーミング枠ならば8万ルピア(約600円)。

世界的イベントに応じたキャンペーンも実施していて、先日開催されたサッカーワールドカップの時は1万ルピアで30GBの枠を購入することができた。

なお、MAXstreamを提供するのはインドネシアのモバイル通信業者Telkomselで、TelkomselのSIMカードを使うユーザーに対してはより親和性の高いアプリ設計になっている。

国内外のテレビ番組視聴や各動画ストリーミングサービスのコンテンツを提供し、アプリ内でスマートフォンのデータ度数をチェックでき、インドネシア国内の地上波テレビ局からドラマ・映画・サッカーのヨーロッパリーグの試合も視聴することができる。

ハリウッド映画とHOOQ

今年公開されたハリウッド映画「ジュラシック・ワールド/炎の王国」や「レディプレイヤー」、「グレイテストショーマン」、「ミッションインポッシブル」等はどれもインドネシアでも人気で、ジャカルタの映画館は賑わっていた。映画館は特にジャカルタのような大都市に住むインドネシア人にとって身近な娯楽であり、週末に映画館に行くという人は多い。

また、Youtubeも人気で、動画をスマートフォンで見るということも一般化している。こうした中で、HOOQが今後どこまでこうしたハリウッド作品も取り込んでいくかどうかということは注目される。

現在、HOOQがMAXstreamで配信しているハリウッド作品をいくつか例に挙げよう。「Film」という項目をタップして最初に表示されたのは『アイ・アム・ナンバー4』と『アベンジャーズ』である。その少し下にはジャッキー・チェン主演の『シャンハイ・ヌーン』があった。SFやアメコミ、カンフーアクションはいずれもインドネシア国民に浸透している。

Netflixとの競争

動画ストリーミング市場の巨人といえば、Netflixである。

Netflixと比較したHOOQの特徴は、よりASEAN諸国に密着したコンテンツを配信しているという点だ。先述のオカ・アンタラ主演のドラマもそうだが、HOOQ配信の映画の中にはインドネシアで制作された作品も多くある。今後どのようなコンテンツを配信し、Netflixと伍していくのか注目される。

【参考・動画】
Telkomsel
MAXstream-Google Play
BRATA | HOOQ ORIGINAL SERIES - OFFICIAL TRAILER-YouTube