インドネシア情報通信相がGo-Jekライダーとスマホ工場を見学

『Go-Jek』や『Grab』などの配車サービスのライダーにとって、スマートフォンはなくてはならない商売道具だ。

国内のスマホ製造産業を成長させたいインドネシア政府は、こんな取り組みを行っている。

現役閣僚がGo-Jekのドライバーを招待し、一緒にスマホ工場を見学するという催しだ。

ローエンドモデル増産を公約

5月28日、ルディアンタラ情報通信相はスマランにあるスマホ製造企業Advanの工場を見学した。

その際、ルディアンタラ氏が招待したGo-Jekのドライバー数名も同行した。

ルディアンタラ氏は、100万ルピア(約7800円)台の4Gスマホの増産を公言している。今回の工場見学は、Go-Jekのドライバーに低価格で流通する国産製品をアピールする狙いがあると見られている。

Advanは地場企業で、そのラインナップは総じてローエンドモデルだ。

2018年5月時点のローエンドモデルのスペックは、RAM2GB・ROM16GB、プロセッサーはスナップドラゴン400番台が平均的な水準である。だがその水準も上がってきていて、Advan G1 Proという機種はRAM3GB・ROM32GBでありながら160万ルピア(約1万2500円)の価格設定だ。

言い換えれば、その程度の性能水準でもGo-Jekの仕事をするには十分ということだ。

産業誘致に力を注ぐ

「インドネシア政府はローエンドモデルの生産に重点を置く」と、ルディアンタラ氏は公言している。

iPhoneのような外資企業のハイエンドモデルは、常に国内部品調達率の問題が付きまとう。また、iPhoneはそのOSを他社に提供していない。従って、インドネシア政府はアップル本社に呼びかけて研究センターをジャカルタに設立するよう促した。今年5月、ジャカルタにAppleのアプリ開発アカデミーが開所されたが、これもインドネシア政府の強い意向によるものだ。

だがOSが広く提供されているAndroidならば、より直接的な出資をインドネシア国内に呼び込むことが可能だ。Android OSのスマホを製造する内資企業を育てることができる。結果的に、スマホ本体も安くなる。

しかし現状は、ローエンドモデルの分野においても外資メーカーの製品が強い。今年1月にインドネシアで正式発売された『Xiaomi Redmi 5A』は、現地のテクノロジーメディアでは新型iPhone以上の扱いだった。コストパフォーマンスに優れていたからだ。

これに追随する機種の開発が待ち望まれている。

ドライバーからの需要

低価格のスマホの他にも、いざという時の充電に必要なモバイルバッテリーや、バイクの計器の横に設置するマウントホルダーなどもライダーから求められるだろう。

それらを出来るかぎり国内生産で進めていきたいということがインドネシア政府の意向だと思われる。

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