サリムグループの食品通販サイトにより進化するワルン

先日、インドネシアの大手コンビニのアルファグループがインドネシア全国の「ワルン」をオンライン化するアプリ『Alfamikro』についての記事をお届けした。

この競合として、インドネシアの最大の財閥の1つであるサリムグループが提供する『IDMARCO』という食品通販サイトが挙げられるだろう。

サリムグループが食品通販サイトを提供

どの国にも「代表的な食品企業」というものが存在する。

インドネシアの場合はIndofoodという企業があるが、これはサリムグループに属している。全国のワルンや観光地の物売りが取り扱っているカップ麺『Pop Mie』は、Indofoodの商品だ。

調味料やミルク、飲料水、食用油の分野においてもIndofoodは強みを発揮している。インドネシア国民にとって、この企業の商品は生活に必要不可欠であると表現してもいい。サリムグループは、国民の胃袋を支えている。

『IDMARCO』によって、ワルンの経営者から見れば、Indofoodという巨大な食料庫からいつでも好きな品物を直接発注できるシステムがすでに整備されているのだ。

ワルンに重要な「水と油」

インドネシアの小売業者にとって最も重要な商品のひとつは「水と油」である。

日本のように、水道水をそのまま飲めるわけではないインドネシア。飲むための水は、ワルンかコンビニで買うものである。

また、食用油も無視できない。インドネシア料理は油を多く使う。揚げる際にはもちろん、焼く際にも大きな鍋にたくさんの油を敷く。「油の在庫を切らしたワルン」というものはまずあり得ない。

IDMARCOなら、スマホ操作のみで水と油の発注に対応できる。

活発な取引を促す

サリムグループは食料品の商品ラインナップを豊富に持っている。

また、アプリを介した商品の売買は販売店にとっても作業の効率化につながり、ワルン同士の自由な競争を促すことになる。

この先に確立されていくのは「ワルン間の相互連携」ではないかと筆者は考える。異なる地域同士のワルンが商品相場や物流状況などを知らせ合えば、より活発な取引ができるようになるはずだ。

【参考】
IDMARCO