インドネシアの有名格闘家が、SNSを使って緊急募金を呼びかける

4月7日、マレーシアのジョホールバルで開催されたインターナショナル・ムエタイチャンピオンシップ。

100kg超級の試合で悲劇が起きた。

インドネシアのリッキー・アスリエル・レフワルが、頭蓋骨骨折の重傷を負ったのだ。現地の病院へ搬送されたが、その後15時間昏睡状態が続いた。そこから彼は奇跡的に目を覚ます。

この事故を、現地メディアは大きく報道した。

Facebookを活用した緊急募金

リッキー・レフワルは、本来ならばすぐに手術を受けなければならない。

しかし、それには大きな壁がある。手術をすれば、高額な費用を請求されるからだ。現地報道では9000万ルピア(約70万円)の費用がかかるという。

これを受け、インドネシアの格闘家たちがSNSを通じて支援を呼びかけている。

筆者は以前、Facebookで寄付金を集めるアニマルシェルターについての記事を執筆した。インドネシア人はSNSを「緊急時の寄付ツール」とも認識している面がある。Facebookで銀行口座番号を公開し、送金を呼びかけるということが多々見受けられる。

一種のクラウドファンディングとも言えるが、インドネシアMMAの第一人者マックス・メティーノも自身のFacebookでリッキー・レフワルのための寄付を募っている。マックスのページに書かれている銀行口座は、リッキー・レフワルの妻のものだ。

スポーツ保険の普及度

その背景には、「スポーツ保険が整備・浸透されていない」ということもあるようだ。

リッキー・レフワルは国外で適応される保険には加入していないと、現地メディアは報じている。国外遠征をするほどのプロ選手が保険未加入だったのだ。

これはリッキー・レフワル個人の責任問題ではなく、インドネシアのマット界及びスポーツ界が今後取り組むべき課題である。

筆者の経験から考えても、インドネシアのジムで練習をする際にスポーツ保険へ加入した覚えはまったくない。それをジムから勧められた経験も皆無だ。

練習中もしくは試合中に怪我をした場合、その後の手術費用はどうするのか。インドネシアはアジア競技大会を控え、その競技種目の中にはブラジリアン柔術もある。アスリート向けの手頃な傷害保険の整備は、もはや急務の議題だ。

インドネシア人の互助精神

注目すべきは、やはりインドネシア人の互助精神である。現代ではインターネットが、それに即応性を与えている。

それらを十二分に活かせば、インドネシアにより良いスポーツ保険を確立させることもできるはずだ。

【参考】
picbear
Max Metino-Facebook