インドネシア各都市の国際空港に進出する配車サービスGrab

2月、バンドゥンの国際空港で配車サービス『Grab』の営業が開始された。

これは当局より正式に認められたオペレーションだ。

世界では「配車サービスと既存タクシー会社の摩擦」が問題になっているが、インドネシアも例外ではない中での営業開始である。

Grabは3月にUberの東南アジア事業を買収したことが大きな話題になっており、更なる飛躍を遂げるだろう。

バンドゥンの国際空港で営業開始

Grabは2月にバンドゥンの国際空港で営業を始め、敷地内にピックアップ地点や受付カウンターが整備された。

去年10月、Grabはジャカルタ首都圏のスカルノ・ハッタ国際空港でオペレーションを始めた。この一連の流れは、同国の交通サービス事情に革新をもたらしている。

しかし、これらは「公的な許可が下りてこそ」のものだ。

「空港敷地内で自由にピックアップできるようになった」ということではなく、「ピックアップ可能の場所が当局に指定された」と考えるべきである。

バリ島の配車サービス

配車サービスと既存タクシーの摩擦はインドネシアでもある。

とくに外国人観光客の多いバリ島では、それが著しい。国際空港でのピックアップはおろか、同地最大の歓楽街であるレギャン通りでの利用もできない。そればかりでなく、個々のホテルが敷地内での配車サービス利用を禁止している場合もある。

ある程度の規模のホテルは、独自にタクシー会社と契約していることが殆どだ。もちろん、そうしたことは配車サービス側のドライバーも承知している。もしホテルをピックアップ地点に指定した場合、ドライバーから「ここでは乗り入れできないから、私が指示した場所まで来てくれ」と言われることもある。

迂闊に乗り入れた配車サービスのドライバーが既存タクシー側から暴行を受けたこともあったという。

ドライバーのモラル

そんな中バリで2月、Grabと契約しているドライバーが、GPS装置を使って架空のピックアップを行っていた事件が発生した。

逮捕された5人のドライバーは、存在しない顧客とその利用情報をGPS装置で作り出すことで儲けを得ていた。

空港への乗り入れ開始は利便性の大幅に向上する一方、今まで以上に個々のモラルが問われているということでもある。

UberやGrab、GO-JEK等の配車サービスが、公共の交通インフラが十分ではないインドネシアで果たせる役割は大きく、こうした課題を乗り越えて進化していくことが期待される。

【参考・動画】
GrabNow – Online Training (versi terbaru)-YouTube