「復活の道」を進むNokiaはインドネシアで受け入れられるか

フィンランド通信大手Nokiaは、かつては携帯メーカーとして世界シェアNo.1だった。

しかし、スマートフォンの登場がそれを変えた。Nokiaはスマホ転換が出遅れたということもあり、シェアは大きく低下し、新興企業に押されるという苦しい状況が続いた。

Nokiaのハイエンドモデルとローエンドモデル

そんなNokiaであるが、じつは今年2018年は「Nokia復活の時」とまで言われている。

去年1月にスマホ市場へ再参入したNokiaだが、2017年第4四半期の製品出荷台数はHTC、Google、Asus、SONYなどの名だたるライバルを抜いた。この事実はテクノロジージャーナリストの間では驚きをもって迎えられた。

Nokiaは販売製品の価格帯が広い印象がある。ここではNokiaがインドネシア市場で販売しているスマホを見てみよう。

2018年3月9日の時点でラインナップにあるスマホは、全5機種。最も高額の『Nokia 8』は、カール・ツァイス社のレンズを搭載していることが一番の特徴だ。プロセッサーはハイエンド向けSoCのSnapdragon835、RAM4GB・ROM64GBというスペックである。5.3インチの液晶画面をカバーするのがGrilla Glass 5。

価格は649万9000ルピア(約5万300円)だ。

一方、Nokiaが輩出する現状最安値の機種が『Nokia 2』。こちらのプロセッサーはSnapdragon212、RAM1GB・ROM8GBのローエンドモデルである。工場出荷状態のOSはAndroid7.1だが、こちらはAndroid8.1に更新できるとしている。なお、このNokia 2は今年1月にインドネシアへ上陸したばかりだ。

そして、Nokiaはそれ以外にも300万ルピア台の『Nokia 6』や200ルピア台の『Nokia 5』も出しているから、OppoやXiaomiなどと比べてもその「オールラウンダーぶり」がよく分かる。

上陸間近の2機種

それに加え、インドネシアは今後Nokiaの最上位機種と最下位機種の両方を迎えることになる。

それが『Nokia 8 Sirocco』と『Nokia 1』だ。前者は現行フラッグシップモデルのメジャーチェンジ版で、日本円換算で10万円に迫る価格に設定されている。

更に重要な意味を持つのがNokia 1だ。こちらは軽量版OSであるAndroid Oreo Goを当初からインストールしている。RAM1GB・ROM8GBの低スペックモデルだが、それ故にOreo Goの真価が試される機種でもあるのだ。

Oreo Goプリインストール機を望むインドネシアのテクノロジーメディアは、Nokia 1についても積極的に取り上げている。

復活への道

ここではフルスクリーンのNokia製スマホを取り上げたが、やはりここまで販売価格に幅を持たせている企業はあまりない。

Samsungはハイエンドモデルからローエンドモデルまで取り揃えて、幅広い層のユーザーを取り込んでいる。Windows Phoneの失敗で一度はスマホ市場から撤退したNokiaは、あらゆるターゲットに対して合うラインナップで復活に向けて攻勢をかけてきている。

【参考・画像】
Nokia