インドネシア通信最大手Telkomselがクラウドストレージサービスを開始

インドネシアの通信最大手Telkomselが先月、モバイル向けのクラウドストレージサービスを開始した。

サービスの名称は『CloudMax』。Telkomselユーザー向けのアプリであるが、現地テクノロジーメディアはこのCloudMakのリリースを大きく取り上げた。

紛失の危機に備える

ここ数年のスマホは、RAMもそうだがROMの容量向上も見逃せない。

RAMは言い換えれば「同時にできる容量」だが、ROMは「全体の保存容量」である。5年前はROM8GBのスマートフォンでも十分なパフォーマンスが期待できたが、昨今は8GBでは足りなくなってきたため、Micro SDカードも日常的によく使われている。

だが、内部ストレージは紛失の危機がある。

だからこそ、国内通信最大手がクラウドストレージサービスを本格開始するということは、利便性を高める期待が大きい。

Googleドライブとの料金比較

CloudMaxの料金体系を見てみよう。

容量は50GBと100GBの二通りで、50GBの場合は月額1万6500ルピア(約126円)。100GBのそれは2万2000ルピア(約169円)である。

なお、Googleドライブでは100GB月額2万6900ルピア(約206円)、1TBは13万5000ルピア(約1036円)だ。料金の安さで見れば、CloudMaxに分がある。また、CloudMaxは3ヶ月のトライアルストレージも用意されている。この場合の最大容量は10GBだ。

国内向けサービスに特化

印象としては、CloudMaxはGoogleドライブやDropboxなどよりも「一般大衆向け」であるという感じだ。

CloudMaxの利用条件としては、まずTelkomsel提供の番号を持っているということと、インドネシア国内での回線利用が常にあるということだ。利用条件に「このサービスはあくまでもインドネシア国内でのみ有効」と書かれている。

ROM64GBの前に立つ「壁」

ここ最近、Telkomselの新サービスが際立っている。

先日このメディアで紹介したT-Cashは、QRコード決済対応を目前に控えている。これはNFC非搭載のローエンドモデル機所有者を意識しているものだが、CloudMaxも同様のターゲットを意識していると思われる。

現状、インドネシア国内で普及しているローエンドモデル機はROM16~32GBのものが多い。8GBの機種すら珍しくない。一方で64GB機になると、その販売価格も300万ルピア(約2万3000円)に迫るようになる。2018年のジャカルタの最低法定賃金が360万ルピア(約2万7600円)だから、それを考えれば32GBと64GBには「壁」があることが分かる。

クラウドストレージの重要性は、増す一方だ。

セルフィー(自撮り)が好きなインドネシア人はスマホで写真をよく撮っているが、その写真はスマホのROMに保存される。いつも頻繁にセルフィー撮影を行えば、32GB程度ではそのうちキャパシティーオーバーを迎えて、過去の写真を削除するか何かしらのバックアップを取らなければならなくなる。こうした点でも「クラウド保存」が求められているのだ。

【参考】

CloudMax