最先端設備を備えたスマートワルン「Warung Pintar」

インドネシアの実体経済を語る上で、ワルン(個人経営の小規模小売店)は無視できない。

ワルンは「キヨスクとコンビニを足して2で割った」ようなもの、と表現すれば的確か。喫茶店の要素も含んでいる。老若男女問わず、ワルンはインドネシア人にとっての「憩いの場」である。

そんなワルンも、時の流れとともに進化する。

400万ドル調達の「スマートワルン」

Warung Pintarというスタートアップが、シードラウンドで400万ドル(約4億2700万円)の出資を受けた。

このWarung Pintarは名前の通り「スマートワルン」である。様々な最先端設備が搭載されたワルンのフランチャイズ契約を展開する企業だ。

工場で生産されたプレハブのワルンを契約オーナーに提供する、というものである。だがプレハブといっても、その中身は時代の最先頭を行く。無料Wi-Fi、充電用コンセント、液晶テレビ、監視カメラ。コカ・コーラの飲料冷蔵庫とウォーターサーバーもデフォルトでついている。

そのオーナーが土地を所有しているかどうかにもよるが、最低5000万ルピア(約40万円)の出資でWarung Pintarと契約することができるという。

3種類のサイズ

Warung Pintarが提供するスマートワルンは、サイズ別に3種類用意されている。

ただし、これらのワルンを無造作に設置するわけではない。違法営業にならないよう、開店前にロケーション審査を行う。

現時点でWarung Pintarの店舗は、ジャカルタ市内とタンゲランに数えるほどしか存在しない。投資ラウンドもシードの段階である。しかし、そのシードラウンドで400万ドルの資金を調達したことは欧米の有名テクノロジーメディアでも取り上げられている。

このベンチャービジネスには、世界から注目の視線が向けられているのだ。

Go-Jekの「周辺産業」

Warung Pintarは「オンライン配車サービスの周辺産業」と表現できる。

Go-JekやGrabなどのライダーは、スマホ片手にオーダーを待つ必要がある。その時の彼らが最も恐れているのは、スマホのバッテリーとプルサ(携帯SIMのプリペイド残高)がなくなることだ。だからこそ、無料Wi-Fiと充電用コンセントのあるワルンが強く求められている。

ベンチャー企業に過ぎなかったGo-Jekのサービスが急速に普及したように、Warung Pintarの黄色い店舗も今後急増する可能性がある。

【参考・動画】
Warung Pintar
Warung Pintar Dapatkan Seed Funding Sekitar Rp 55 Miliar-YouTube