インドネシア マラン発のオンライン清掃予約サービス「Jasahub」

インドネシアの富裕層は、家事全般を自前で雇ったメイドに任せる場合が多い。

食事、清掃、留守番、子供の世話等はすべてメイドが行っているという家も珍しくなく、自宅内にメイドを待機させる部屋を設置するほどだ。

最近、こうした状況に変化が起きており、メイドの雇用をやめ、代わりに家事代行サービスの業者を呼ぶケースが増えているそうだ。

Go-Jekは、そのサービスの一環として「GO CLEAN」という清掃員派遣サービスを提供している。同様の業務を手がけるベンチャー企業に『SEEKMI』というのもあるが、こちらはサイバーエージェント・ベンチャーズから出資を得たことで知られている。

この記事では、東ジャワ州マランに所在するスタートアップ『Jasahub』をご紹介したい。地方都市発の企業でまだ全国展開には及んでいないが、今後の躍進が大いに期待される企業でもある。

地方発のオンライン清掃予約サービス

「家の清掃から家電修理、ランドリーサービス、トイレの汲み取りまで」

それがJasahubのサービス内容である。

Jasahubはそのサービス範囲が広く、家の修理、機械メンテナンス、害虫駆除、そしてバキュームカーの派遣も行うという。

インドネシアは現状、全国隅々に下水道設備が行き届いているとは言い難く、ホテルでも値段の安い所は汲み取り式トイレという場合が多い。バキュームカーを持つ汲み取り業者の需要は、今も根強い。

また、熱帯の国では害虫駆除業者もなくてはならない存在である。

見積もりを即座に提示

次に、サービス料を見てみよう。

場所はJasahubの所在地であるマラン市内、1ヶ所の汲み取りをプラットフォームから依頼する。見積もりは即座に表示され、この場合は30万ルピア(約2400円)と出た。

ホームクリーニングの場合、同じマラン市内を指定して「ベーシッククリーニング」の項目を選択すると、2時間7万ルピア(約560円)という見積もりになる。

なお、このJasahubは現時点ではマラン、スラバヤ、バリの3都市に進出している。首都ジャカルタへのスタッフ派遣には未対応だが事業拡大次第でジャカルタへも進出もありえるだろう。

「起業する場所」を問わない時代

Jasahubのような、安価かつ機動力のある清掃予約サービスは都市部を中心に大きな需要があると思われる。

だが一方で、Jasahubがジャカルタではなく地方の中規模都市から登場したスタートアップであるという点も注目すべきだろう。

社会のオンライン化は、「起業する場所」というものを問わなくなっている。その場所にある一定以上の需要を見出すことができれば、公共インフラの整備状況に関わらず安定したサービスを供給できるのだ。

【参考】
Jasahub