トランプ大統領の「エルサレム首都認定」がもたらす治安悪化の可能性

アメリカのトランプ大統領が、イスラエルの首都をエルサレムに認定する決断を公表した。エルサレムにアメリカ大使館が移されるという。

これについて、インドネシアのジョコ・ウィドド大統領もアメリカへの非難を表明した。

この出来事について懸念されるのは、デモ活動である。ジャカルタのアメリカ大使館前では、市民団体による反トランプデモが発生している。

今後、このデモが大規模化する可能性がある。

要塞のような米大使館

インドネシアのアメリカ大使館は、独立記念塔であるモナスの南側に位置する。

ここは政府庁舎や大手マスメディアの本社も所在する地区だ。正面に見据える道路は交通量も多い。また、付近にはジャワ島の長距離鉄道路線の中心と言えるガンビル駅がある。

ここを歩いてみると、警備の厳重さを肌で感じることができる。アメリカ大使館につながる歩道の左右にはバリケードが設置され、自動小銃を持った武装警官が常時配備されている。その光景は、まるで軍事要塞かのようだ。

イスラエルの首都をエルサレムに認定するというトランプ大統領の発言の受け、アメリカ大使館の警備は今後より一層厳しさを増していくだろう。また先述の通り、大使館前ではすでにデモが発生している。規模が大きくなり、さらに暴徒化する可能性は否めない。

用がない限りは極力、米大使館には近づかない

万が一の可能性を考えると、テロの危険性も考慮しなければならない。

このような場所でテロが発生した場合、その規模はどうしても大きくなる傾向がある。

そうなれば、付近の一般人が大勢巻き込まれていく。テロの渦に呑み込まれないための対策を予め考えなければならない。その第一歩が「(重要施設には)用がなければ極力近づかない」という選択だ。

もし万が一、テロに巻き込まれたら?

ここで、もし万が一、テロに巻き込まれてしまった場合の対処法を見直しておこう。

2016年1月にジャカルタ市内で発生したテロでは、筆者もその場に居合わせた。この時テロリストが使用した武器は、拳銃と手製爆弾である。とくに爆弾は、どこに隠されているか分からない。「不審なものには触らないという」のは鉄則だ。

また、このテロに遭遇したある日本人は、警察が来るまで建物の一室に隠れていたという。この判断は正しい。このような状況下での選択肢は「逃げる」か「隠れる」である。

これは暴徒化したデモに遭遇した場合も同様である。するべき行動はまず逃げること、それが不可能なら隠れることだ。

間違っても、興味本位で現場に接近してはならない。

【参考・動画】
Google Map
Massa Demo Kedubes AS Kecam Kebijakan Donald Trump-Youtube