バリ島火山噴火で国際空港が一時閉鎖

バリ島アグン山は、古来より地元住民から神聖視されてきた山である。

そのアグン山が54年ぶりに噴火した。

前回の噴火は1963年から始まったものであるが、これは北半球の平均気温に大きく影響したほどのものだった。今回の噴火は今のところ小規模に留まっているが、事態は流動的で今後の予測は極めて難しい。

外務省が注意喚起

27日朝、バリ島のングラライ国際空港が閉鎖された。

これはあくまでも一時的なもので、28日には運行が再開されるとしている。しかし、火山の状態によってこの措置は大幅に変更される可能性もある。63年の噴火も、当初から大規模な爆発が起こったというわけではない。今後は常に火山関連情報をチェックする必要がある。

筆者にも、外務省から注意喚起の以下メールが届いている。

バリ島アグン山の噴火の影響により,デンパサール国際空港(ングラ・ライ空港)は11月27日午前7時から一時閉鎖となっています。空港を利用予定の方は,最新情報の入手に努めてください。

11月21日以降,アグン山の噴火が断続的に発生しています。11月27日,インドネシア当局は,警戒レベルを再びレベル3(警戒)からレベル4(危険)に引き上げました。

インドネシア当局は,警戒レベル引き上げに伴い,山頂から半径8km(北-北東,南東-南-南西部では10km)圏内は,立ち入り禁止区域としており,立入禁止区域には絶対近寄らないようにしてください。

インドネシアにお住まいの皆様へ

平成29年11月27日(大17第62号)

在インドネシア大使館

事態長期化の懸念

アグン山からデンパサール及びレギャンまでは距離があるため、此度の噴火がバリの中心地に直接的な被害を及ぼすということはない。

しかし、これからさらに大規模な爆発が発生し、その上で事態が長期化すれば影響はバリ全体に及ぶかもしれない。観光客にとっては「航空便がどうなるか」ということが気になるところだが、もしバリに行く場合は、ングラライ国際空港が一切使用できなくなる可能性も考えて計画を立てなければならない。

以下、個人旅行者を対象とした、事態が深刻になった場合の想定である。

滞在地がデンパサールだと仮定すると、考えられるのは陸路でジャワ島へ向かうルートだ。バリ島西部ギリマヌック港からは、ジャワ島バニュワンギまでのフェリーが出ている。あとは引き続きバスに乗るか鉄道を利用するかで、インドネシア第二の都市スラバヤを目指す。

もっともこれは、バリ島内の空港が再開の目途が立たないまま封鎖された時の対処法で、現時点ではそこまで深刻な状況には至っていない。今の段階で最も確実な対処は、空港の再開を待つことだろう。

デマに惑わされないために

もうひとつ気をつけるべきは、デマ情報である。

じつは現時点においても、アグン山にまつわる様々なデマがネットを駆け巡っている。これが口述という形で巷に伝搬する可能性もあるが、そうした偽情報に惑わされないためにも外務省が提供する情報サービスに目を通しておく必要がある。

以下、現地公館の情報と外務省海外安全ホームページのURLを記載する。

(現地公館連絡先)
○在デンパサール日本国総領事館(管轄区域:バリ州,西ヌサトゥンガラ州,東ヌサトゥンガラ州)
住所:Jalan Raya Puputan No.170, Renon, Denpasar, Bali, INDONESIA
電話:(市外局番0361)227628
国外からは(国番号62)-361-227628
FAX:(市外局番0361)265066
国外からは(国番号62)-361-265066
ホームページ:http://www.denpasar.id.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

外務省海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/index.html

【参考】
Dampak Erupsi Gunung Agung-YouTube