マクレガーVSメイウェザー、インドネシアでは誰でも無料視聴

世界のマット界に激震が走っている。

アメリカの総合格闘技イベントUFCのファイターであるコナー・マクレガーが、プロボクシング王者のフロイド・メイウェザー・ジュニアと拳を交える。しかもそれは、12ラウンドのボクシングルールだ。

はっきり言って、この試合がどのような展開になるのかはまったくの未知数である。もっともボクシングファンからして見れば「メイウェザーの圧勝」だと思うが、マクレガーも無策ではない。何かしらの勝算があるから試合に臨むわけだ。

あるいは、いつも通りメイウェザーが防御的な試合に徹するのだろうか。

格闘技と有料放送

さて、こうしたビッグマッチに付きものなのが、ライブ配信である。

興行主にとって、収益の割合で最も大きいのが有料放送だ。2年前のマニー・パッキャオVSメイウェザーの試合も例外ではない。アメリカやカナダにいるフィリピン系移民が一斉にチャンネルを合わせることにより、巨額の視聴料が発生したのだ。

日本の場合、マクレガーVSメイウェザーの試合はライブストリーミングサービス『DAZN』が請け負う。このサービスに登録すれば最初の1ヶ月は無料だが、それ以降は月1750円の料金が発生する。まったくのタダで観ることはできない、というわけだ。

アメリカではさらにシビアで、1試合単位での課金というシステムが存在する。経済的に豊かとは言えない層に属する人々は、みんなで数ドルずつ出し合ってテレビの前に座る。

メイウェザーは2年前のパッキャオ戦で恐るべき額のファイトマネーを手にしたが、その際に発生した税金を未だに滞納しているという。だからこそマクレガーと一戦交えるのだという見方もあるが、彼らのファイトマネーは有料放送が稼ぎ出しているのだ。

インドネシアでは無料!

ところが、インドネシア人はそうしたことを考える必要がない。

なぜなら、インドネシアではTV Oneによる地上波放送があるからだ。もちろん、視聴はまったくの無料である。その上、TV Oneの系列であるWebニュース配信サービスVIVAが、アプリによるライブストリーミングを行う。

これは突き詰めて考えれば、インドネシアでは個人宅に有料放送チャンネルが普及していないということである。ホテルの部屋などはともかくとして、中間層以下の家庭のテレビで有料放送番組を見ることはあまりない。

逆に、無料で視聴することができる媒体はこの国では多大な影響力を持つ。市民に対して無理に有料放送を勧めるよりも、テレビ局が国内放送権を買い取ってそれに付随するスポンサー企業を集めたほうが、結果的に儲かるのだ。

地上波局の影響力

マクレガーVSメイウェザーの試合は、インドネシア西部時間では8月27日の午前中である。

この日は日曜日。現地市民にとっても非常に都合のいい頃合いだ。

当日のTV Oneのスタジオには、恐らくボクシング側からクリス・ジョン、総合格闘技側からマックス・メティーノかフランシーノ・ティルタが解説者として座るはずだ。残念ながら筆者は8月いっぱいまで日本にいなくてはならず、試合はDAZNに料金を払って観ることになる。

8月27日の時点で現地にいる人は、中継スポンサーにどのような企業がついているのかをチェックしてみてはいかがだろうか。

インドネシア経済の側面が、少しでも見えてくるはずだ。

【画像・動画】
Floyd Mayweather's media day press conference | Mayweather vs. McGregor | UFC ON FOX-YouTube