静岡ガスのインドネシア進出がもたらす「新しい可能性」

筆者は高校卒業まで神奈川県相模原市に住んでいた。そして今は静岡県静岡市に住んでいる。

このため、「地方都市からの海外進出」という話題気になる。

最近では、静岡ガスがインドネシアのエネルギー事業に参入するというニュースが舞い込んできた。現地天然ガス企業の株を取得したということだが、興味深いことにジャワ島ではなくスマトラ島にその拠点を置くという。

確かに、インドネシア地方都市のガス需要は右肩上がりだ。いや、ガス云々というよりもエネルギーの消費が増大していると表現するべきか。いずれにせよ、静岡ガスはそこに目をつけたわけである。

今までのジャカルタ一極投資から地方都市への分散は、現地政府も課題として掲げていることだ。だがそれを担う外資企業が、日本の地方都市に本社を置くメーカーであるという点は非常に興味深い。

未知の領域を切り開く

これを見ると、今後は「地方の企業が地方へ向かう」という現象が発生するのではと感じる。

静岡県の場合は産業が多く、スズキやヤマハなどは説明するまでもなくインドネシアで一大市場を形成している。だがここでは、地方都市に本社を置く日系企業が未知の領域を突き進むという現象であることに注目したい。二輪市場は今や「開けた平野」だが、スマトラ島の天然ガス販売市場はまだまだ「未開のジャングル」である。

そこに注目すれば、日尼両国の地方都市をつなぐ橋の設計図が見えてくる。

静岡ガスは発電所事業にも参入するというが、これは当然ながら一大プロジェクトだ。地元住民に与える影響も小さくはない。静岡市から見れば、現地との交流の機会も増えるはずである。

こうした意味合いでも、静岡ガスの今後の動向には注意するべきだろう。

以下、静岡ガスのプレスリリースである。
【インドネシアでのガスエネルギー事業への進出について】

「進出活性化」は地方から

今後は「地方企業の海外進出サポート」がより求められるだろう。

インドネシアに進出したいと考えている法人は多く存在するはずだ。では、どのようにして彼の国に足を踏み出すべきか。

多くの議論が発生するところではあるが、進出元の地方自治体のサポートも重要になるはずであり、官民一体となったプロジェクトは良い進め方のひとつであるだろう。